当院では経鼻内視鏡(鼻からの胃カメラ)を導入しています。
胃カメラ検査は「苦しい」、「つらい」という印象をお持ちの患者さんは少なくないと思います。
また、苦痛軽減のために使われる鎮静剤の安全面や体への負担を不安に思われる方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
当医院では、より安全で苦痛の少ない胃カメラ検査として注目を集めている経鼻内視鏡
を採用しています。
従来の胃カメラ検査が苦手な方は、ぜひ一度、鼻からの胃カメラ検査を試してみられることを
お勧めします。
【経鼻内視鏡の特徴】
・吐き気が少ない。
内視鏡が舌のつけ根やのどを刺激することがないので、吐き気(おえっ、となる感じ)
がほとんどなく検査を受けていただけます。
また、嘔吐反射(吐き気)が少ないため、咽頭や上部食道も観察しやすくなります。
・苦痛が少ない。
従来の口からの内視鏡に比べ、さらに細くて軟らかい内視鏡ですので、検査中の苦痛が
少なく、鎮静剤の必要がありません。
・検査中に会話ができる。
検査中に気分を伝えたり、ご自分の胃をモニターで見て説明を聞きながら、気になるところ
は医師にその場で質問したりすることができます。
※ご希望の患者様には、従来の口からの内視鏡検査を行うことももちろん可能です。
※鼻腔の狭い方や、耳鼻科の手術を受けられたことのある方、アレルギー性鼻炎など耳鼻科の
持病のある方につきましては、口からの胃カメラのほうが適している場合があります。
事前にお問い合わせ、ご相談ください。
【次の方は事前にお申し出ください。】
・心臓の病気(不整脈など)、気管支喘息、アレルギー体質、肝炎と診断されたことのある方。
・鼻中隔手術の既往のある方、副鼻腔炎(蓄膿)、アレルギー性鼻炎の方、いびきのひどい方。
・胃の手術を受けた方、人工透析中の方。
・血液が固まらないようにする薬(心臓病、脳梗塞の薬)を服用されている方。
・現在、カゼをひいている、のどが痛い方。
■検査前日
・夕食は消化の良いものを午後8時までに済ませてください。
・以後、検査までの間、水分・お茶は適度に摂っていただいて結構ですが、その他のものは
食べたり飲んだりしないでください。(牛乳、ヤクルトなどの乳製品はさけてください。)
・普段から就寝前に薬を服用されている方は、いつものようにお飲みください。
■検査当日
・朝食は絶対に摂らないでください。
・お薬は飲まないでください。ただし、毎朝血圧を下げる薬を飲んでおられる方は、
いつも通りにお飲みください。
・牛乳・ジュース・日本茶・コーヒーなどは飲まないでください。
・タバコは吸わないでください。
・糖尿病でインスリンを注射しておられる方は、注射しないでください。
■ご来院時の注意事項
・なるべくゆったりした服装でお越しください。
・鎮静剤を使っての口からの内視鏡をご希望の患者さまは、注射の影響が残りますので、
お車でのご来院はさけてください。
@上着を脱ぎ、ネクタイ、ベルトなどを緩めゆったりとした格好になります。
女性の方は、ボディースーツ、ガードルなどはさけてください。
A胃の粘液を取り除く前処置液を飲んでいただきます。
B鼻もしくは、のどの麻酔をします。
C左側を下にしてベッドに横たわり、少しあごを前に出し、右膝を軽く曲げます。
・鼻腔が狭いため、カメラが挿入できない場合は無理せず、口から挿入して検査を行います。
・鼻からのカメラがご不安の方は、口からのカメラをさせていただきます。
・口からの場合、ご希望があれば、軽い麻酔の注射(鎮静剤)をいたします。
その場合、注射のあと約1時間は待合室でお休みになってからお帰りください。
(車の運転はさけてください。)